Vintage Instruments

当店で販売しているヴィンテージ楽器を紹介します。

C.G.Conn

総合管楽器メーカーとして、アメリカで最も歴史のある伝統のブランド、“コーン”。
創立者：チャールズ・ジラード・コーン氏の名を取ったこのブランド：C.G.CONN（シージーコーン）は、全音域での音の均一的な鳴りと楽器の柔軟性、反応の良さから1875年の創立以来広く一般に親しまれ、周知の通り世界中のプレーヤーに愛されてきた楽器の一つです。由緒のあるブランドC.G.CONNは尚も革新しつづけ、トップ・ブランドたる地位は今も変わりません。

彼はもともとコルネット奏者であり、怪我をしてしまった自分の唇にフィットすることを期待してゴム印の素材をマウスピースのリムに貼り付けることにしました。（諸説あります）
そのアイディアから新しいマウスピースの製造を検討し始め、楽器製造のキャリアをスタートさせました。
その後金管楽器設計者であるユージン・ビクター・バティスト・デュポン氏と「Conn & Dupont（~1879）」という名前で事業を開始しコルネットの制作を始め、1905年までには、管楽器、弦楽器、打楽器、ポータブルオルガンのフルラインを製造する世界最大の楽器工場となりました。

1888年にはパトリック・ギルモアとジョン・フィリップ・スーザの両バンドの為に最初のアメリカ製サックスを製造、
1898年にはスーザの提案により、コーンは商業的に成功した最初のベルアップ・スーザフォン（「レインキャッチャー」）を開発しました。
1915年から株式公開によりCGコーン社として法人化されました。
長い歴史の中で工場の焼失や破産、そして買収などが繰り返され、2003年にスタインウェイの資産、「ザ・セルマー・カンパニー」、「ユナイテッド・ミュージカル・インストゥルメンツ」の統合により、現在はスタインウェイ・ミュージカル・インストゥルメンツの完全子会社である「コーン・セルマー社 (Conn-Selmer, Inc.)」の中のブランドとなっています。

トランペット C.G.Conn（コーン）10B New Era

OSCAR ADLER

現在ファゴット（バスーン）のメーカーとして有名なドイツのメーカー「オスカー・アドラー」。
ドイツのザクセン州にある地方都市、マルクノイキルヒェンでフランツ・オスカー・アドラーによって1885年に設立されました。
20世紀初頭、オスカー・アドラーはクラリネット、フルート、ファゴット、オーボエ、イングリッシュホルンの製造に忙しく、1901年からはサクソフォンも製造していました。
ドイツ語圏で最初のサクソフォンを製作したメーカーとなりました。

サックス製造開始から第一次世界大戦まで、オスカー・アドラーはサックスの大部分をアメリカ合衆国に輸出し、多くの関係者の協力を得て、20年以上にわたりサックス界のリーダー的存在でした。
ラインナップもE♭ソプラニーノからE♭コントラバスまで11種類のモデルを製造し、キーの位置に関して特別な要望を持つサックス奏者も考慮に入れました。
これにより、指を負傷した第一次世界大戦の退役軍人を含む、より多くの購入対象者を獲得できる可能性が高まりました。

他の東ドイツの楽器メーカーと同様に、オスカー・アドラー社も1959年に国営のVEBブレヒブラス・ウント・シグナル・インストゥルメンテン・ファブリーク（VEB Blechblas- und Signal-Instrumenten-Fabrik）に買収されました。当初VEBは無限責任組合員でしたが、後に有限責任組合員となり、会社が製造できるものとできないものを管理しました。その後まもなく、オスカー・アドラー社はサクソフォンの製造を禁止され、オーボエとファゴットの製造のみが許可されました。そして最終的に1974年、アドラー社は完全にVEB B&S傘下となりました。
ドイツ再統一後、オスカー・アドラー社とゲブリュッヒ社は再民営化され、現在はゲブリュッヒ・オスカー・アドラー＆カンパニー・ホルツブラスインストルメンテンバウ有限会社の名称で事業を展開しています。
同社はサクソフォンの製造は行いませんが、オーボエ、クラリネット、ファゴット、コントラファゴットをオスカー・アドラー社名で、オーボエ・ダモーレ、イングリッシュホルン、ファゴットをゲブリュッダー・メニッヒ社名で販売しています。

E♭アルトサックス　OSCAR ADOLER Sonora

B♭テナーサックス　OSCAR ADOLER Sonora